【中国語】不愧 bùkuì

     
 「さすが」はよく日常的に使うと思うけど、実際が予想通り、期待通り、或はそれ以上であったときの驚きや簡単、絶賛を表す副詞「やっぱり(やはり)=果然」を強調したものです。漢字で「流石」と書く「さすが」です。これに当たる中国語が、この「不愧」。普通は「是」「为」が後ろに付きます。


不愧是中国,什么事都是大规模呢。
さすがに中国、何でもデカい。

你不愧是在中国生活了十年, 汉语说得真好。
さすがに中国で10年生活しているだけあって、中国語がホントにうまい。

这里不愧是高级饭店,房间豪华,服务又周到。
さすがに高級ホテル、部屋は豪華だし、サービスが行き届いている。

他不愧是让我抱有期待的人。
彼は、さすがオレが見込んだ奴だ。

你说得汉语说得很流利,真不愧是中国人!
君は流暢な中国語を話す。さすがに中国人!

巴黎不愧是世界上最美丽的城市之一。
さすがにやっぱり、パリは世界の最も美しい都市の一つだ。


この「さすが」は、相手に対して皮肉や嫌味で使うことも多いですよね。中国語でも一緒です。


他们随地吐痰。不愧是中国人!
彼らはどこでも痰を吐く。さすがに中国人! ←皮肉


会話の流れや場面によっては、こちらは褒めてるつもりが、相手には皮肉ととられたりする恐れがあるので注意が必要です。まあ中国語に限らず日本語でも同じですけど。ちなみに「愧」は「惭愧 cánkuì」の「愧」で「恥じる、面目を失う」の意味。「为」と一緒に使うことが多いとのことです(「是」は付かない)。


我听不懂那么简单的汉语,愧为中级班的学生。
こんな簡単な中国語が聞き取れないのは、中級クラスの学生として恥ずかしい(面目ない)。

 
 ついでに参考までに「不愧不怍 bùkuìbùzuò」 という四字熟語(成語)があります。「不愧」が入ってるけど「さすが」は関係なく「公明正大である、良心に恥じない」という意味で、「问心无愧 wènxīnwúkuì」とも言います。さすがに成語は難しい!

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