さて、今回の中国語「放鸽子」は、そのまんま「ハトを放つ」という意味。平和式典やオリンピックの開会式などで、一斉に放ったりするアレですな。これが本来の意味だけど、これとは別に慣用的な使い方があって、それは「約束をしたのに行かない」こと。つまり「すっぽかす、ドタキャンする」という意味。会話でよく使われるのだとか。

「ドタキャン」が「ハトを放つ」とは結びつかないけど、昔、二人がそれぞれの伝書バトを交換して、手紙を持たせて送り返すと約束したものの、その片方が、手紙を持たせないで相手のハトだけ帰したことに由来するとか(諸説あり)。
第一次约会被放鸽子。
初めてのデートをドタキャンされた。
对方根本没出现,我又被放鸽子了!
相手が全然現れない。また会う約束を破られた!
我被她放了4次鸽子。
彼女に4回ドタキャンされた。
下次你不要放鸽子。
次はドタキャンするなよ。
我跟一个女孩约会,她每次都放我鸽子。
僕は或る女の子と会う約束をするけど、彼女は毎回ドタキャンする。
「放我鸽子」は、私と約束した手紙を持たせずに(私の)伝書バトを放つこと。つまり「私との会う約束を守らない、私との約束をドタキャンする」ということになります。ちょっとややこしいけど。
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※「放鸽子」と同じ意味には「爽约」や「失约」という単語もあります。
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